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海のごみ回収に威力、重機使ったビーチクリーナー

重機使ったビーチクリーナー 花火やバーベキューの後などに捨てられたごみが海岸の美しい外観を損ねています。地域のボランティアやNPOの手で清掃活動が行われてはいるものの、清掃にあたる回数も、活動に割ける人数の点でも、人力だけではごみの投棄に追いつけないのが現状です。

しかし最近、繰り返されるこのごみの投棄と回収のイタチごっこを、一刀両断に断ち切る新兵器が注目されるようになりました。それが重機を使ったごみ回収の専用マシーン通称ビーチクリーナー。
その名のとおり、重機が砂の上を走り回り、人間に代わって海岸に散らばったごみを一網打尽にかき集めるというものです。

流れ着いた流木や海藻、花火の燃えかす、タバコの吸殻、ペットボトルのキャップや小石まで、多種多様なごみを回収可能することが可能。

毎日走らせれば、常にビーチを美しく快適に保つことができます。ビーチクリーナーの種類は大きく分けて、2種類あります。その一つがレーキ式。

レーキとは熊手のことタイヤショベルの前方部分を熊手型にして、まるで熊手のように海岸の砂を鋤きながら、ごみを掴んでふるいにかけて回収していくタイプです。
例えば、大量に漂着した木くずや海藻など、砂浜に埋もれているようなごみを掴み上げて、集積、埋却するといった一連の作業を一台でこなしていくことができる、という特徴を持っています。

そしてもう一つがタイン式。これはタインというステンレスのピンをベルトに密集させ、このベルトを回転させながら、タバコのフィルターやペットボトルのキャップのような細かいごみをかき集め、後方のバケットに自動で回収していくタイプです。

砂の表面に散在する小さなごみの収集に威力を発揮します。このように、目的用途による使い分けで海岸を美しく保つことができるのも、専用重機ならではのすぐれた特徴。これまで人力ではなかなか処理しきれなかった海岸のごみも、短い時間で大量に回収を図ることができます
漂流物対策、海岸ごみ清掃、海岸漂着物処理、海洋プラスチックごみ対策など、様々な場面で威力を発揮するビーチクリーナー。海岸美化の切り札になる可能性十分の新戦力です。